はちみつ大根は風邪予防や咳止め喉の痛みに効果的であると、
江戸時代から風邪薬の代用品として愛用されていました。
今でも民間療法として、はちみつ大根は食べれられていますが、
気になる保存期間はどのくらい持つのでしょうか?
【スポンサードリンク】
<はちみつ大根の保存期間>
はちみつ大根は基本的に日持ちがしません。
はちみつ大根を入れる容器を殺菌し、
冷蔵庫で保存したとしても、
2~3日で使い切る量を目安に作るのが良いようです。
そうは言ってもやはりちょっと作りすぎてしまったり、
面倒なのでたくさん作ってしまったという場合は、
大根が変色していなければ一週間位は大丈夫だという話もあります。
ですが、はちみつ大根は結構すぐに濁ってしまいますので、
濁ってきたら捨てることをオススメします。
もし捨てるのがもったいないと思うなら、
自己責任で傷んでいるかいないかを見極めてください。
保存期間が短く日持ちしないことは、
常に頭に留めておくことをお忘れなくお願いします。
また、時間が立ちすぎると大根の匂いが強くなり、
飲みにくくなるといいます。
<はちみつ大根の作り方>
すでにこの記事を読んでいる方は作り方をご存知かと思いますが、
一応作り方を記しておきます。
はちみつ大根は大根の汁を使うのでどんな切り方でも良いのですが、
大根の皮をむき1センチ角のサイコロ状に切ると良いでしょう。
そして切った大根をきれいな容器に入れ、
大根が浸るようにハチミツをかけます。
半日ほど経つと浸透圧の作用で大根から水分が出てきてハチミツと混ざり、
粘りのあったハチミツはサラサラに溶けて完成です。
大根のエキスの混ざったハチミツを乾いたきれいなスプーンなどでコップにすくい、
水やお湯で割って飲みます。
特に喉の痛みが酷い時は割らずに、そのまま飲むのも良いそうです。
エキスの出た大根は捨ててしまっても良いし、
食べても構いません。
ちなみに大根や汁を取り出すときは、
乾いた箸やスプーンを使用してください。
濡れた物をはちみつ大根の中に入れてしまうと、
ただでさえ保存期間が短いのにより早く痛む原因になります。
取り扱いには十分ご注意ください。
【スポンサードリンク】
<なぜはちみつ大根で咳止めや喉の痛みが和らぐの?>
本当に酷い喉の痛みには素直に医者にかかったほうがいいのですが、
初期症状のように軽めの喉に痛みならば、
はちみつ大根は非常に効果的です。
なぜならハチミツは医薬品としても利用されており、
消炎・殺菌作用があります。
加えて大根にも消炎作用はあり、
昔は薬としても様々に使われてきました。
<ハチミツは腐らない食べ物>
ハチミツは世界で唯一腐らない食べ物として知られています。
三千年以上前のエジプトのピラミッドでもハチミツが見つかっており、
そのハチミツは腐敗してはいませんでした。
なぜならハチミツは80%ほどの高糖度によって、
バクテリアなどが繁殖しにくい環境になっています。
仮にハチミツの中にカビなどの細菌が侵入したとしても、
細菌内の水分は高い浸透圧によって奪われ細菌は死滅します。
そのためハチミツは腐ることなく長期保存が可能なのです。
また、ハチミツが白く固まったものをカビと勘違いしやすいのですが、
これはハチミツの結晶化と呼ばれるものです。
風味などは損なわれますが傷んでいるわけではないので問題なく食べることが出来、
結晶化したはちみつを入れた容器を40~50度で湯煎にかければ元に戻ります。
湯煎にかける際は必要量を別の容器にとって温めてください。
<ハチミツを1歳児未満に与えてはいけない理由>
ハチミツには一歳児未満の乳児には
与えてはいけませんという注意書きがありますが、
なぜ一歳児未満にはいけないのでしょうか?
ハチミツには高い殺菌性がありますが、
それでも稀にボツリヌス菌が含まれることがあります。
ボツリヌス菌は芽胞と呼ばれる極めて耐久性の高い細胞の膜を形成し、
活動休止の状態で潜んでいます。
一歳未満の乳児にはこの芽胞に対抗できる腸内細菌を備えていないため、
体内に入り込むと中で発芽して毒素を出し、
中毒症状を引き起こしてしまいます。
最悪の場合死亡の可能性もあるため、
一歳未満の乳児にはハチミツを与えてはいけません。
<まとめ>
ハチミツには高い殺菌性があり長期保存が可能となっていますが、
大根のエキスが入ることによって日持ちがせず保存期間が短くなってしまいます。
はちみつ大根はできるだけ2~3日で使いきれる量を作り、
一週間くらい日にちが経ったものはできるかぎり避けたほうが良いと思います。
喉の痛みにははちみつ大根と昔から愛用されてきましたが、
風邪予防にも効果があるとのことです。
ちょっと喉の調子が変だなと思ったら、
はちみつ大根を飲んでみてはいかがでしょうか。
【スポンサードリンク】